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2025年 9月 18日

物流ドライバーに人気の小型冷却ファンの使い方

はじめに

猛暑の中でも止まることなく走り続ける物流ドライバー。荷物の積み下ろしや長時間の運転によって体温は上昇し、熱中症や疲労による事故リスクが高まります。車内エアコンがあるとはいえ、燃費や冷却効率の問題から常に快適とは限りません。そんなドライバーの強い味方が 「小型冷却ファン」 です。ここでは、物流現場で注目されている小型ファンの種類や効果的な使い方を徹底解説します。


小型冷却ファンの種類

1. 車載用クリップファン

  • 特徴:シガーソケットやUSB電源から給電し、ダッシュボードや座席に取り付け可能。

  • メリット:風向きを自由に調整でき、車内の空気循環にも役立つ。

  • デメリット:固定位置によっては風が届きにくいこともある。

2. 首掛け式ネックファン

  • 特徴:首にかけてハンズフリーで使用できる充電式ファン。

  • メリット:積み下ろし作業中にも使用でき、移動時にも涼しさをキープ。

  • デメリット:連続稼働時間は4〜6時間程度。長距離運転にはバッテリー管理が必要。

3. ハンディファン(携帯扇風機)

  • 特徴:コンパクトで持ち歩きやすく、手持ち・卓上の両方に対応。

  • メリット:休憩中や待機時間に便利。

  • デメリット:作業中は片手がふさがるため使いにくい場面も。

4. シート内蔵型冷却ファン

  • 特徴:座席シートに取り付けるタイプ。送風で背中や太ももを冷却。

  • メリット:長時間運転による蒸れや不快感を軽減。

  • デメリット:給電が必要で、装着すると座席の厚みが増す。


小型冷却ファンの効果的な使い方

車内での活用

  • エアコンと併用することで冷気を循環させ、車内の温度ムラを解消。

  • フロントガラス付近に設置すれば、直射日光で熱くなりがちな運転席を効率的に冷却可能。

積み下ろし作業中

  • ネックファンを装着して両手を自由に使える状態で作業。

  • 炎天下での作業時間が長い場合は、冷却タオルと併用すると効果的。

待機・休憩時間

  • ハンディファンを卓上で使い、飲み物と合わせて体をクールダウン。

  • ポータブルバッテリーを常備しておけば長時間の稼働も安心。


導入のポイント

  1. 電源の確保
     シガーソケットやUSBで給電できるタイプを選ぶと、運転中でも安定利用可能。

  2. バッテリー持続時間
     長距離ドライバーは8時間以上稼働するモデルや予備バッテリーがあると安心。

  3. 耐久性と清掃性
     埃や汗で汚れやすいため、分解清掃できるモデルを選ぶと長持ち。

  4. サイズと静音性
     車内で使う場合はコンパクトで静音性の高いファンが最適。


ドライバーに人気の組み合わせ例

  • 長距離輸送ドライバー
     → 車載クリップファン+シート内蔵型で冷却を持続。

  • 都市部での配送ドライバー
     → ネックファン+ハンディファンで積み下ろしや移動を快適に。

  • 夜間運転中心のドライバー
     → 小型ファンで車内の空気を循環させ、眠気防止にも役立てる。


導入事例

  • 大手宅配便会社
     ネックファンを支給したところ、炎天下での積み下ろし作業中の熱中症発症件数が大幅に減少。

  • 中小物流企業
     シート内蔵型ファンを導入し、ドライバーから「腰や背中の蒸れが解消され快適」と好評。


補助金制度の活用

熱中症対策としての冷却機器導入は、自治体や労働安全関連の助成金が活用できる場合があります。小規模事業者でも支援を受けられる可能性があるため、確認してみるとよいでしょう。


まとめ

物流ドライバーにとって、小型冷却ファンは夏の安全運転を支える重要なアイテムです。

  • 車内の空気循環:車載クリップファン・シート内蔵型

  • 作業中の冷却:ネックファン

  • 待機時間のクールダウン:ハンディファン

現場環境や勤務形態に合わせて選び、他の冷却グッズと組み合わせることで、猛暑をより快適に乗り切ることができます。夏の物流業務を安全かつ効率的に進めるために、小型冷却ファンは欠かせないパートナーとなるでしょう。